Web-SQLServer構築 OS- 補足1
SQLServer構築にあたってWindowsXPのインストールの補足です。具体的には
- WindowsXP SP3のインストールメディアへの適用
- USBメディアを使用したWindowsXPのインストール
この記事は直接WISP作成には関係していません。さっさとIISの展開に進む場合は次の記事にどうぞ。
WindowsXP SP3 インストールメディア作成??
前回から引き続きOS - WindowsXPのSPについて。新規にOSインストールしようとするなら最初からSP3が適用されているほうが楽ですよね。
SP3をインストールメディアに適用する方法があります。ただし、すべてのメディアに適用できるわけではありません。WindowsXPの製品版、OEM版は問題なく可能ですが、メーカ製に付属のものは一筋縄ではいきません。
メーカ製PC等に付属しているWindowsメディアには下記の2種類があります。
- Windowsインストールメディア
- Windowsリカバリメディア
リカバリメディアは所謂ディスクイメージです。どの時点のディスクイメージかはわかりませんが、いろいろ付いてくるアプリケーションをインストールした後じゃないかな?ちゃんとsysprepされていると思いますが。
このリカバリメディアには適用できません。すでにWindowsXPがディスクに展開されてしまっているからです。ただ、PCのディスク上にi386フォルダが存在するなら可能ですが・・・またの機会に。
WindowsXP SP3の適用手順
これらのインストールメディアにSP3をあらかじめ適用する方法は以下です。ちなみにWindowsXP、VISTA、7のどのOS上でも作業可能です。
http://support.microsoft.com/kb/884746/ja
内容はSP2を適用する手順となっていますがSP3と手順は同様です。
- インストールメディアの内容をディスクにコピー
- SP3をディスクにダウンロードorコピー
- SP3を「 /integrate:[適用先]」で実行
注意点はインストールメディアの内容をディスクにコピーするとき、全ファイルがコピーできるようにドラックアンドドロップではなくコマンドからコピーする点です。
- XCOPY なら /E /H オプション
- ROBOCOPY なら /MIR オプション
SP3のスタンドアローンイメージは以下です。
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=24
上記の手順を踏むとインストールメディアの内容がディスク上に展開されてますね。このままそのPCにWindowsXPをインストールするなら別ですが、メンテナンス用のPC上でSP3の適用作業をすることをおススメします。
別途PCを用意するとWebの動作確認やGoogle先生に頼ることも簡単ですから。
CDなしでWindowsXP SP3のインストール!?
無事にSP3を適用できたでしょうか。SP3適用済みインストールディスクをそのままCDに・・・焼く必要はありません。PCはサーバにするのでCDドライブがないかもしれません。もちろんフロッピーも。どうすればいいのでしょうか?方法は以下の2種類です。
- ネットワークブート
- USBブート
ということでUSBブートによるXPのインストールを。
準備するものは
- 内容がなくなってもいいUSBメモリ(1G~2G)
- LNAケーブル
- メンテナンス(ホスト)PC
- WindowsAIK
概要
- Windows AIKを使用してWindowsPEを作成
- WindowsPEをUSBメモリに展開
- サーバPCをUSBメモリから起動
- WindowsPEでディスク管理実行
- LANケーブルでサーバPCとホストPCを接続
- WindowsPEでホストPCのWindowsXPインストールイメージを実行
なんだか複雑ですがおそらく一番楽な方法です。もちろんCDを使用する場合はもちっと楽かもしれませんが、CDメディアをCDブートできるようにしないといけませんからね。
1. Windows AIKを使用してWindowsPEを作成
詳細は
Windows PE 2.0のブータブルUSBメモリを作成する
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/1175wpe2usb/wpe2usb.html
いきなり丸投げですかそうですか。具体的な作成は下記の「PEを簡単に作成できるツール」を参照してください。
先に注意点を。
WindowsPEを作成するOSによって作成できるPEのバージョンが分かれます。具体的には
- WindowsXP → WindowsPE 2.1
- WindowsVista → WindowsPE 2.1
- Windows7 → WindowsPE 3.0 or 3.1
WindowsPE 2.1
WindowsPE 3.0
WindowsPE 2.1の場合はBootSect.exeがPEに組み込まれないので、手動でコピーをしておきましょう。
素直にWindowsPE 3.0を作成することをおススメします。
Microsoft TechNetに以下のドキュメントがあります。
Windows PE のチュートリアルhttp://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd799278%28WS.10%29.aspx
この中の
チュートリアル: 起動可能な Windows PE RAM ディスクを USB フラッシュ ディスクに作成する
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd744530%28WS.10%29.aspx
が参考になります。
「・・・こんな複雑なことやっとれんわ・・・」
ということで
WindowsPEを簡単に作成できないの!?
Microsoftのリンクではありませんが、WindowsPEを簡単に作成できるツールがあります。
魔法のキキⅡ
http://kiki2.suppa.jp/
上記サイトの
WinPe-tchのダウンロード等
http://kiki2.suppa.jp/pe2/winpetch.htm
メンテナンスOSがXPの場合、「WinPe-tch Direct」、7の場合「WinPe-tch Mini」でOKです。
(74part4氏が作成)
このツールでWinPEの作成は圧倒的に楽チンになります。
ということで、次回はXP上で「WinPe-tch Direct」を使用してWinPEを作成してみましょう。
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